自然の中に眠る砲台 観音崎砲台跡

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観音崎砲台跡

1.概要

この砲台のルーツは明治時代。西洋式の要塞構築が始まる中で、東京湾防備のための拠点として観音崎は選ばれた。

1880年ごろに第一・第二・第三砲台などが築造され、東京湾要塞の一角を担う存在となった。これらの砲台には、それぞれ複数の大砲を備えて敵艦を迎撃するための構造が備えられていて、弾薬庫やトンネル、観測所なども併設されていたという。

しかし、時代の変化とともにその軍事的重要性は薄れていった。テクノロジーの進化や軍備の在り方、航空機や長射程砲の出現などがあって、砲台としての実戦的な役割は縮小し、やがて廃止・除籍されていった。

2.実際に行ってみた

最寄駅はラビスタ横須賀観音崎テラス(バス停)。今回は、観音崎ビーチで泳いでからの探索にするため、ビーチ側の最寄駅を選択。

バス停から5分ほど歩いて観音崎ビーチに到着!小さい海岸だが、思ったより水が綺麗で気持ちいい。そしたら次は、ビーチから少し歩き、観音崎公園に入っていく。

公園の入り口付近には、寂光土と呼ばれる無縁仏の墓跡群がある。

さらに進むと、権現洞窟と呼ばれる、洞窟がある。内部に、行基が祀った観音像を復元して、設置したそうだ。

頑丈な鎖が使われた階段を登っていく。

公園内は自然豊かで、最高に気持ちいい。

ゆっくりと、自然を楽しみながら歩いていると、一つ目の砲台跡を発見!観音崎第一砲台だ。

こちらは、レンガ造りの連絡トンネル

連絡トンネルの下部。この下には、弾薬庫が眠っている。

こちらも砲台跡。公園を歩いているとたくさん見かける。

観測所付属室。扉のサビ具合が美しい。

突然の隧道!隧道マニアとしては入りたくて仕方ないが、立ち入り禁止😭

砲台の下には何があるんだろう。

0.5倍ズームで撮影。砲台の周りを大きな木々が囲っている。

砲座間にある地下掩蔽部(見通しを遮り、相手から隠れるための場所)。どれもレンガ造りで美しい。

帰り道。リスに遭遇!ものすごいスピードで隠れてしまった😅

最後に、観音崎公園の近くにある、走水神社で面白いものを見つけた。

それが、旧日本海軍が使用していた浮遊機雷だ。海に設置し、敵艦船が接触すると爆発する仕組みの兵器。それが現在神社にて奉納されているのはなんとも珍しい。

難易度:★☆☆☆☆

砲台跡は全て公園内にあるため簡単に回れる。

怖さレベル:★☆☆☆☆

歴史的遺構のため怖さはない。

【所在地】

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